氷点下
2010/11/19ここ数日、いよいよ柳川にも冬がやってきたか、と感じさせる肌寒さとなっています。
「寒い寒い・・・」
そんな軟弱なセリフも凍ってしまいそうな場所が御花にはあります。
それは調理場の冷凍庫。
御花で供されるデリシャスな食材が、その出番を今か今かと待ち望んでいるマイナス20度の世界です。
その場所で、一人の女性がある任務を全うすべく格闘してました。
女性の名は、牧野友香さん。
御花の台所を支える若干20歳の調理場スタッフです。
「何をしているんですか?」
私の問いかけに耳も傾けず、
一心不乱にアイスクリームを小分けにしていました。
聞けば、婚礼で使用するデザートの仕込み、なのだそう。
冷凍庫内でその作業をしないと、溶けてカタチが崩れてしまうのだとか。
いやはや、
女性とはいえ、料理人としてのプロ根性に恐れ入りました。
雑用係の私としては何かお手伝いをせねば!と、意気込んだものの、
1分とその場にいられず、プラス15度の世界へエスケープ。
任務を全うした彼女は、
どうだ、恐れ入ったか!とでも言うように、満面の笑みを浮かべるのでした。
(雑用係)