御花のおはなし…のおはなし【柳川藩主立花邸 御花】
2017/3/21ある日社長から「これ面白いから、読んで感想教えて。」と本を渡されました。
それは、中山智幸さんの「ペンギンのバタフライ」という本でした。
日ごろあまり活字を読まないのですが、読み始めるとすぐ物語に引き込まれ、あっという間に読破。
いくつかの短編小説で成り立っていて、物語がそれぞれ完結しているかと思いきや、「あれ?この状況、さっきの話とつながってない?」と気づいたときには、すでに中山マジックにかかっているのです。
「社長!この本、何回か見ないと大変です!中山さんの頭の中がどうなっているのか知りたいです。」と、興奮交じりに社長に読書感想を伝えました。
すると、ニヤリ顔の社長。
「この中山さんに御花のショートストーリーを書いてもらおうと思ってるの。」と、衝撃の発言。
さらに、「今度中山さんが御花に来るから、小柳ちゃんの御花にまつわる話をしてね。」と、さらなる衝撃発言。
しゃ、社長…なんですとッ!!?
正直言うと社長の衝撃発言をサラリと受け流しておりましたが、中山さん、本当にお見えになりました。
社長が御花スタッフから10名選抜し、ひとりずつ中山さんがインタビューしていきます。
優しい笑顔に、優しい語り口。
あの面白いストーリーを生み出す中山さんの頭の中がどういう構造になっているのか、優しい風貌からは想像もつきません。
「御花にまつわる話をしてね。」と社長から言われていたものの、総務という仕事柄、お客様とのほっこりするエピソードはほぼ皆無。
どうしたもんかと悩んだ末、遠い昔の思い出を絞り出すようにお話ししました。
こんな拙い話で大丈夫でしょうか。中山さん、ごめんなさい。
つい最近、ニヤリ顔の社長から「小柳ちゃんの話、届いたよ。これ絶対泣くから、絶対家で読んでね。」と、渡された原稿。
どうしても読みたくなって、休憩中に読んでしまいました。
目が赤くなりました。
「あれ?目が赤くない?」と言われましたが、“花粉が飛んでいるから”ということにしました。
物語はフィクションですが、自分が主人公であるという不思議な感覚と、色んなことを思い出して、こみ上げてくるものがありました。
すごいです、中山さん。
ヤバいです、中山さん。(語彙力無し)
私のストーリーはもう少し先に掲載される予定ですが、他のスタッフのストーリーは既に3作品アップされています。
あのインタビューでこんなにも膨らむのか。
しかも、それぞれのカラーがちゃんと出てる。
不思議です。中山さんの頭の中。のぞいてみたい。
(小柳)